診療科紹介

呼吸器内科

日本呼吸器学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本がん治療認定医機構の認定施設であり、呼吸器疾患全般にわたる診療を行っていますが、特に肺癌の診療を精力的に行っています。  
肺癌に関しては、臨床面では特に、確定診断法の改良(臨床試験)・癌性気道狭窄の内視鏡的治療法の改良と開発、外来での抗癌化学療法および在宅患者への支援療法の改良と開発、基礎研究では肺癌の組織・細胞形態と生物学的特性(治療感受性・悪性度・予後などに関して)を中心に研究しています。

診断について

急検査はできるだけ外来で行う方針で、生検(確定診断)・胸腔鏡検査などもほとんど外来(日帰り)で行っています。診断がつき次第、次に行う病期診断も遠隔地の患者を除き外来で行い、入院期間の短縮を図っています。

治療について

■ 西日本がん研究機構WJOG、九州胸部腫瘍研究機構LOGIK、熊本胸部腫瘍研究グループKTOSGなどに所属し、癌の治療法の進歩とEBM確立のため臨床研究に力を入れています。

■ そのため、症例の1例1例が癌治療の進歩に貢献して頂けるように臨床試験への参加をお願いしています。また、外来での抗癌剤治療にも力を入れています。最近の忍容性の高い抗癌剤の開発と支持療法の発達によって、入院を必要としない外来での抗癌剤治療が容易に行えるようになってきており、熊本市はもちろん、やや遠隔地の患者でも十分に外来にて治療が可能となっています。

■ 特別な治療として、内視鏡的治療に力を入れています。癌性気道狭窄に対して、マイクロ波凝固、高周波スネア、アルゴンプラズマ凝固など用い、対象病変に応じて治療を選択しています。その中でもマイクロ波はNd-YAGレーザーと違って高濃度酸素投与下でも治療が可能で、非常に安全に気道内腔の開大が得られます。また、気道ステントの挿入で、癌性気道狭窄の呼吸困難の劇的な改善が得られています。また、重症気管支喘息患者に対して、気管支サーモプラスティ(気管支熱形成術)を行っています。これは気管支鏡を通し専用の電極付きカテーテルで気管支壁に65℃の熱を10秒間与え、気管支平滑筋の筋量を減らし、喘息発作が起きる頻度を減らすという新しい治療法です。当院では、1回計1時間ほどの治療を一泊入院で行い、3回にわけて3週間隔で行います。治療の適応条件もありますので、まずは外来へご紹介ください。

■ また、併設の在宅ケアセンターとの連携で、在宅患者を支援しています。病院は24時間救急外来を開いているので、在宅患者の急変時にも24時間対応可能となっています。

診療実績

2018 年度の入院患者数はのべ 724 人と増加傾向は続いています。疾患の内訳は肺がんが 236 人(33%)、気管支炎・肺炎・胸膜炎が 173 人(24%)、高齢者に特有の誤嚥性肺炎は 60 人(8%)でした。悪性疾患と呼吸器感染症がそれぞれ 3 分の1を占めています。

■2018 年度に呼吸器内科で行った気管支鏡検査は 241 件、その内超音波内視鏡を用いた検査が 46 件、癌性気道狭窄などに対する治療として、マイクロ波凝固が 22 件、ステント留置が 3 件でした。重症気管支喘息患者に対する気管支サーモプラスティを 2 症例 6 件行いました。

入院患者数の推移

医師会会員への支援

フィルム読影の支援、気管支鏡技術習得のトレーニングなどを行っています。また、病診連携室を介して医師会員との連携を密にしています。 
「熊本から肺がんをなくす会」を主催して、医師会員のフィルム読影力の向上の支援も行っています。

セカンド・オピニオンについてのお願い

肺癌に関するセカンド・オピニオンの希望も数多く受け付けています。 
なお、肺癌のセカンド・オピニオンは相当な時間を要するので、外来診療の時間帯に来られますと、

通常の診療に支障を来たします。 そのため、必ず電話での予約をお願いいたします。

気管支熱形成術

​専用カテーテル

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