診療科紹介
診断について
検査はできるだけ外来で行う方針で、生検(確定診断)・胸腔鏡検査などもほとんど外来(日帰り)で行っ ています。診断がつき次第、次に行う病期診断も遠隔地の患者を除き外来で行い、入院期間の短縮を図っ ています。
治療について
■ 特別な治療として、内視鏡的治療に力を入れています。癌性気道狭窄に対して、マイクロ波凝固、高 周波スネア、アルゴンプラズマ凝固など用い、対象病変に応じて治療を選択しています。その中でもマ イクロ波は Nd-YAG レーザーと違って高濃度酸素投与下でも治療が可能で、比較的安全に気道内腔の 開大が得られます。また、気道ステントの挿入で、癌性気道狭窄の呼吸困難の劇的な改善が得られてい ます。
■ 重症気管支喘息患者に対して、種々の抗体製剤治療も行っていますが、気管支サーモプラスティ(気 管支熱形成術)という非薬物療法も行っています。これは気管支鏡を用い専用の電極付きカテーテルで 気管支壁に 65℃の熱を 10 秒間与え、気管支平滑筋の筋量を減らし、喘息発作が起きる頻度を減らす という治療法です。当院では、1 回計 1 時間ほどの治療を一泊入院で行い、3 回にわけて 3 週間隔で行 います。治療の適応条件もありますので、まずは外来(月,水 担当 津村)へご紹介ください。
医師会会員への支援
■ フィルム読影の支援、気管支鏡技術習得のトレーニングなどを行っています。また、地域医療連携室を介して医師会員との連携を密にしています。
セカンド ・ オピニオンについてのお願い
■ 肺癌に関するセカンド・オピニオンの希望も数多く受け付けています。なお、肺癌のセカンド・オピニオンは相当な時間を要するので、外来診療の時間帯に来られますと、通常の診療に支障を来たします。そのため、必ず電話での予約をお願いいたします。
診療実績
■ 2019 年度の入院患者数はのべ 686 人とやや減少しました。疾患の内訳は肺がんが 207 人(30%)、 気管支炎・肺炎・胸膜炎が 166 人(24%)、高齢者に特有の誤嚥性肺炎は 86 人(13%)でした。悪性疾患と呼吸器感染症がそれぞれ 3 分の1を占めています。
■ 2019 年度に呼吸器内科で行った気管支鏡検査は 191 件、その内超音波を用いた検査が 90 件、癌性気道狭窄などに対する治療として、マイクロ波凝固が 8 件、ステント留置が 1 件でした。重症気管支喘息患者に対する気管支サーモプラスティを 2 症例 4 件行いました。

気管支熱形成術

専用カテーテル

呼吸器内科
柏原 光介 (かしわばら こうすけ)
役職:副院長 兼 臨床研究部長
卒業年度:昭和60年卒
外来診察日:月曜日、木曜日
セカンド・オピニオン外来:金曜日(予約制)
資格等
●肺癌の診断、治療
●呼吸器内科一般
●熊本大学呼吸器内科臨床教授
●日本呼吸器学会代議員
●日本肺癌学会評議員
●日本内科学会認定内科医
●日本呼吸器学会専門医・指導医
●日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医
●日本臨床腫瘍学会暫定指導医
●日本がん治療認定医機構暫定教育医
●日本がん治療認定医機構がん治療認定医
ICD(インフェクションコントロールドクター)

呼吸器内科
藤井 慎嗣 (ふじい しんじ)
役職:呼吸器内科部長
卒業年度:平成5年卒
外来診察日:火曜日、金曜日(新患)
セカンド・オピニオン外来:金曜日(予約制)
資格等
●肺癌の診断、治療
●内視鏡的治療
●呼吸器内科一般
●日本呼吸器学会専門医・指導医
●日本呼吸器内視鏡学会評議員
●気管支鏡専門医●指導医
●日本がん治療認定医機構がん治療認定医
ICD(インフェクションコントロールドクター)
●日本内科学会認定内科医
●指導医総合内科専門医●指導医
●身体障害者福祉法指定医

呼吸器内科
津村 真介 (つむら しんすけ)
役職:呼吸器・アレルギー内科医長 兼
アレルギー診療センター副センター長
卒業年度:平成14年卒
外来診察日:月曜日、水曜日
成人アレルギー外来:月曜日、水曜日
資格等
●喘息/COPD
●呼吸器内科一般
●成人のアレルギー
●内視鏡的診断・治療
●日本内科学会認定内科医
●総合内科専門医
●日本呼吸器学会専門医
●呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
●日本アレルギー学会アレルギー専門医

呼吸器内科
坂本 一比古 (さかもと かずひこ)
役職:常勤医師
卒業年度:平成25年卒
外来診察日:火曜日(新患)、金曜日
資格等
●呼吸器内科一般
●日本内科学会認定内科医
●日本呼吸器学会専門医

呼吸器内科
千場 博 (せんば ひろし)
役職:非常勤医師
卒業年度:昭和50年卒
外来診察日(再診):火曜日、金曜日
資格等
●肺癌の診断、内科的治療、内視鏡的治療
●がんの診断●治療のセカンドオピニオン
●日本呼吸器学会専門医●指導医
●日本呼吸器内視鏡学会専門医●指導医
●日本臨床腫瘍学会暫定指導医
●日本がん治療認定医機構暫定教育医
●日本がん検診・診断学会がん検診認定医
●身体障害者福祉法指定医
●日本内科学会認定内科医