第11弾

第11弾

宮本外科・消化器内科

宮本 大典 先生

地域医療を支える One Team

 皆様こんにちは。熊本高校の同期である森下祐子先生からご紹介いただきました。
出動協力医の部屋には、2枚の絵が飾ってあります。私の父が描いた南阿蘇の山と、田嶋哲郎先生の描かれた天草の海の絵です。この部屋に来るたびに、父や哲郎先生の事、この病院が出来た当初のことや、私達に託されたメッセージなどを思い出し、気を引き締めて日々の業務に当たっています。哲郎先生の御子息である哲先生は現在熊本市医師会理事として私と一緒に医療情報を担当していただいています。
 私が開業したのは1995年の10月。卒後5年目で、熊本大学医学部第二外科での初期研修と外勤を終えて大学院(腫瘍医学教室)2年生の頃でした。父の死去に伴い修行半ばで自分の看板を背負って第一線での開業を余儀なくされたわけです。どの分野でも未だ中途半端な状態で自分が出来ること、これからしなければならないことを模索しながら、日々の診療にあたっておりました。そんな時に助けていただいたのが医師会病院でした。ちょうど同期の沖野哲也先生が外科に所属しており、東謙二先生という大変面白い後輩(私が指導医でしたが突如開業しないといけなくなったため、別府先生直に有難い指導を受ける羽目になった、自称:医師会病院の風紀委員!)もいましたし、外科のボスは尊敬する八木先生でしたので胃癌の患者さんなどの手術などを一緒にさせていただきながら(幸い現在まで再発なく元気で通院されており、診療のたびに当時を思い出します)、手術着が汗びっしょりだった感覚は今でも忘れません。
 準備万端で開業される先生方、急遽開業せざるを得なくなった先生方、色々なケースがあると思いますが、やはり自分一人で看板を背負って地域医療に飛び出していくと、誰かに相談したくなったり、外来から自宅に帰すのが心配な方がいらっしゃったりするケースに遭遇することがあると思います。そんな時にはぜひ医師会病院の連携室にお電話ください。私が駆け出しの頃は当時の連携室長であった田上正先生の「いいよ!」という言葉に何度も助けられました。独りじゃない。ワンチームで地域医療を支えるんだ。そんな気持ちにさせてくれる、勇気づけてくれるスタッフの皆さんに感謝です。あと2年で還暦を迎える年齢になりましたが、今後は今までの恩返しと次の世代につなげる取り組みをしてゆかねばならないなと、この出動協力医室の絵を眺めながら日々思いを新たにしているところです。皆様、今後とも宜しくお願い申し上げます。
 次回のRelay トークは、私の前任の病院担当理事であった豊田徳明先生(豊田消化器外科医院)です。現在は医師会病院の運営委員としてお世話になっています。